眺めていたい『テネット』男子たち

秋分の日を目前に、「虎屋のおはぎは予約が安心!」がフィーバーしています。

こんにちは、Junkoです!

『テネット』公開しましたね! ちょうど静岡で、1,800円で重低音体感上映というのがあり、IMAX追加料金は払わなくてよかったのです。感謝!

クリストファー・ノーラン監督の作品はお金がかかっていて、そこがもう桁違いに爽快。1985年に黒澤明監督の『乱』という映画の戦闘シーンが話題となりましたが、んもーその比ではありませんな。

今回のテーマは「時間」、このポスターにすでにヒントがあるので、これから観る方はじっくりご覧になってください。

上から読んでも下から読んでも、TENETなんですよね。ひゃー。

ちょっとミヒャエル・エンデの『モモ』を読み直したくなってしまいました。

物語において重要な事実が2つあり、私はそのうちの1つを当てることができましたが、もう1つは当てられませんでした。

また、ノーラン監督はこれまでも150分クラスの作品を作っており、普通より長いのに物語の進行のテンポがめちゃくちゃ速いです。例えば、「インドに行く」と言った次の瞬間にはインドの町中にいて、いわゆる移動の飛行機のショットや、街の遠景などは一切排除されている。詰め込んでオーディエンスの頭脳をじわりと弱らせているのかもしれません。今回字幕の内容も多かったので、疲れました。

ブログではあらすじや結末を書きたくないので、本作の愛される男子たちを紹介します!

ジョン・デイビッド・ワシントン

一つスゴイのが、ジョン・デイビッド(JD)の役名が「主人公」であり「名もない男」という設定なんです。エンドクレジットでもたしかに “protagonist”(主人公)って出てくる…。違和感なく最後まで観ていたものの、名前で呼ばれないって、普通あり得ないですね。

言うまでもなく、JDは私が大好きなデンゼル・ワシントンのご子息です。いわゆる二世俳優だと、日本でもちやほやされるか、好奇の目にさらされたりしますが、JDは俳優としてホンモノですね。この主人公に必要な、好感度の高さ、若々しさ、バランス感覚、忠誠心、情、ハッタリ、少しだけ自信過剰… すべて持ち合わせています。そして表情がなんだか母性をくすぐり、気になってしまい吸い込まれてしまいます。変な意味ではなく、JDずーっと眺めていても飽きないです。

(C) Warner Bros.

ケネス・ブラナー

これだけ役の幅の広い俳優さんも少ないでしょう。本作ではロシアの悪玉役で片言の英語を話していますが、あのケネス・ブラナーだと思うとただただ感心です。比較的最近では『オリエント急行殺人事件』(2017)にポアロ役で出演してました。

https://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-8396181/Kenneth-Branagh-left-confused-plot-Christopher-Nolans-Tenet-making-movie.html

英国でサーの称号も得ていて、シェイクスピアの作品をケネス・ブラナー映画で見ていくのもよいかもしれません。恐ろしく素敵な俳優さんなのに、劇中ではあんなに憎々しいなんて、スゴイとしか言いようがないです。

アーロン・テイラー=ジョンソン

クリストファー・ノーラン監督作品の好きなところの一つとして、イギリスの俳優陣の厚さを知ることができるんです。こんな方から、こんな方までいるんだ、という。今回ワタシ的に発掘したのが、このアーロン氏。

1990年生まれ、まだ30歳ですね。『テネット』ではJDのチームのリーダーを演じ、時間は短いのにすごくインパクトを残します。作品ウェブサイトでは、『キック・アス』(2010)シリーズ、『GODZILLA ゴジラ』(2014)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)が紹介されていますが、どれも観られておらず…。スーパーヒーロー映画が中心のようですが、ナイスイケメンです。

下の段、右から2番目ですね。彼の作品もいくつかキャッチしたいところです。

マイケル・ケイン

ノーラン監督作品にはお馴染みですから、ここは写真なしで、作品をご覧になる時にマイケル・ケイン探しをするのがよいと思います。

ちなみに私は気づけませんでした。ケイン氏が御年を重ねられ、印象が少し変わったことが大きいのですが…。インタビュー記事(IndieWire)によると、ノーラン監督は秘密主義でもあり、8作を共にしたマイケル・ケイン氏さえも、ある日撮影に呼ばれ、セリフが書かれた1ページだけを渡されて演技。どんな物語でどんな役なのか全く分からないままだったそうです。

ノーラン監督のコアなファンであれば、『テネット』についていろいろお話されたいだろうけれども、まずはシンプルに前情報なしで観てみて、圧倒されるというのが映画的体験としては正解な気がします。

『テネット』が好きだ! JDもほかのイケメンたちも好きだ!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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