『パプリカ』で憂い、『Endless Rain』に酔おう

今日の話題は、特に新しくないのですが、なるほど!感があったので書き留めます。私はロゴス(言語、真理)追究タイプで、曲が気になるときに理由や背景が知りたく、そして言葉で理解したくなってしまうのです。

パプリカ(米津玄師)

音楽を生業としている友人に、「米津さんの『パプリカ』、あの短調っぽいメロディーが、流行ってる理由ですかね?」と聞いたところ、「ヨナ抜き音階ですからね~」と返ってきました。

ヨナ抜き音階とは、日本の童謡などに多く、ドレミファソラシドの「ファ」と「シ」を除いて作っているそうです。演歌にも多いそうなのですが。

ヨナ抜き音階の代表曲として私が聞いたことがあるのが、『荒城の月』…めっちゃ暗い!淋しい!『大きな栗の木の下で』や『森のくまさん』のように明るい外国の童謡と比べて、悲哀を感じた小学生もたくさんいるのでは。日本人のDNAに刻まれてるんでしょうか。

そして私が知っている何かの曲と似ていると思ったら、ユーミンの『春よ、来い』…そうだそれ!星野源さんの『恋』(「逃げ恥」主題歌)もそうだとは、気づきませんでした。(出典:ヨナ抜き音階とは?ヨナ抜き音階の曲5選を紹介!

「Endless Rain」(X JAPAN)

この話をしていて思い出しました。同じ友人から教えてもらった話なのですが、X JAPANの「Endless Rain」「Forever Love」を始めとするバラードがなぜいいのか、についてです。作曲はYOSHIKIさん。

答えは、バッハの『G線上のアリア』にありました。この曲を嫌いな方はほとんどいない、そんな美しい音色の、18世紀に作られた曲です。

人が心地よいという音はもう分かっている、ということでしょうか。専門的な分析はできませんが、作曲のパターンには共通性があるのでしょう。X JAPANのバラードを聴く時には、『G線上のアリア』をうっすら思い浮かべたりしています。

YOSHIKIさんは世界的に活躍されている方なので、クラシックの基礎を聴衆とも共有しているのかな、と思ったりします。

で?

結果、和の『パプリカ』も洋の『Endless Rain』も楽しめてよかった!と思うのです。そして、ヨナ抜きの曲もアリア的な曲も、量産できるということは、もっともっと聴ける楽しみが今後ある。素晴らしいです。私は曲を作れないけれども、楽しむ方で貢献したい。No music, no lifeで行きましょう!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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