お仕事させていただく?

テレビを見ていると、タレントさんのお話に多い表現が、「~~さんとお仕事させていただく」だ。「お仕事をご一緒させていただく」もある。やや回りくどい言い方に聞こえる。長い言い回しにすることで、丁寧というベールに包んでいる感がある。うーん、本当に丁寧なのか?

リクナビによれば、「相手の許可を受けているか」「恩恵を受けているか」がポイント。例えば、「先日Aさんとお仕事させていただいた」時、Aさんの許可は受けていないだろう。番組プロデューサーやマネージャーが決めたことで、お互いプロとして仕事しているからだ。また、一緒に仕事したこと自体が特別な体験だったとは思うが、直接的な恩恵を受けているとも言い難い。

「光栄にもお仕事をご一緒しました」

「お仕事をご一緒する機会をいただきました」

くらいが無難かなーと思う。

最近のキッズたちはテレビを見ないというので、テレビの影響もさほどないかもしれないが、日本語のなかでも難しい尊敬語、丁寧語、謙譲語を区別して使える有名人は、かっこいいなと思う。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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