Oops! 図らずして露出した企業ロゴ3選

会社や団体には、ロゴが存在しますね。例えば名刺にも配置されています。形や色に込めた思いが、ブランド(Aとすれば、AをAたらしめるもの)のストーリーを語ります。英語では、面接で「自己アピールをして」の意味で、”What’s your brand?”と表現したりもします(出典:『ガールズ』)。

ファンは喜んでロゴが大きく入ったものを身に着けたりしますが、本来ロゴは厳密に管理されるもので、手を加えることもできなければ、公のレベルで勝手に使ったり使われたりもできません。最近募集していた「ポカリNEO 合唱」オーディションでも、ソロで歌って自撮りを投稿する応募者に対して、こんな注意事項が出ていました。

https://pocari-neogassho2020.jp/

大塚製薬のアセットとなるCM動画として、コカ・コーラやキティちゃんなど、他のブランドの映り込みがあってはならないからです。

昔のものから最近まで、このロゴ大丈夫?と頭をよぎった事例を集めました。

ミキハウス

教科書的に有名な事例として、1998年に和歌山毒物カレー事件の被疑者(当時)が着ていた子ども服ブランドのトレーナーが、メディアを通じて全国に知れ渡ったことがありました。

https://www.mikihouse.co.jp/

今なら、録画した映像にぼかしを入れるなどの加工もできますが、当時も報道する側は歯がゆい思いをしたことと想像します。ミキハウスのファンで商品を購入してくれたところまではよいと思いますが、その後被告の死刑が確定したこともあり、ブランドのイメージが傷ついた結果となりました。

VANSON

ライダーズジャケットなどで知られる、米国の「VANSON」。西海岸と思いきや、東海岸(ボストン)で1974年に創業しており、メイドインUSAかつハンドメイドで、現在でも愛されているブランドです。

http://yahoo.aleado.com/

こちら、ジャニー喜多川さんがお亡くなりになった2019年、バーンと世に出た感があります。実際、遺影としても使われた写真なので、きっとVANSON側の許可は取っているかと思うのですが…。

https://www.mercari.com/

ジャニーさんは米国生まれで、ライダーたちの自由なスピリットに加え、VANSONの職人気質なところが、ブランドイメージと類似しているかもしれません。VANSONのキャッチフレーズは、”No compromises. Uniquely yours.”(妥協はしない。あなただけのもの。)です。

Lee

最後は、デニムなどカジュアルウェアで知られるLeeです。Leeというのは創業者の名字で、ヘンリー・ディビット・リー氏が1889年カンザス州で創業とありますから、もう130年も続く米国企業。

https://en.wikipedia.org/

先日びっくりしたのが、ニュージーランドのアーダーン首相が、ロックダウンが始まる前日の3月25日、市民からの質問に自宅から答えるというFacebookライブ動画でした。

https://www.facebook.com/45300632440/videos/147109069954329

Leeのスウェット!普段着!しかもちょっと着込んだ感じです。あの「#うちで踊ろう」安倍総理バージョンには演出が見られましたが、まんまのアーダーン首相に好感が持てます。

しかし、その後のライブ動画はロゴのない無地の服で登場されており、「やっぱりね」と思った次第です。もちろん、Lee側はイメージアップにつながったはずですが、やはりウイルスとの戦いを思い出させるものではない方がよいのでは?と考えます。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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