手で食べる美味しさ 極めつきはポテチ
素手で握ったおにぎりが衛生的でないとして、食べない子どもがいると言う。ラップも普及しているし、コンビニおにぎりになれているからだろうか。
パンや麺は、手作りすれば素手でこねるものだ。和菓子は職人が手で成形している。それを思えば、感覚的な問題なのかな、とも思う。
手で食べる美味しさを一番感じたのは、私の場合ポテトチップスだ。本を汚したり、服を汚したり、何度となく裏切られた(?)食べ物。
人生で一度だけ、若者を真似して割りばしで食べてみた…時は、まったくと言っていいほど味を感じなかった。まったく美味しくなく、それ以降割りばしで食べたことはない。
Finger-licking(フィンガー・リッキング)という言葉を知っているだろうか。指をなめるという意味で、形容詞として使うことで、指をなめるほど~…と使う。アルクの辞書「英辞郎」では
This pizza is finger-licking good [delicious]. : このピザは、指までなめたくなるほどおいしいです。
と出ている。
この例文ではピザだが、やはり手で食べる美味しさ、指をなめる行為と言うのは、人間らしく五感で味わうことなのだ、と思っている。