テイラー・スウィフトに櫻井くん 芸能と政治のあいだ

日々ニュースを見なくても生きていける世界だが、芸能人見たさでニュースを追うのはよいことと思っている。

各局、特徴のあるニュース番組には看板キャスターを設けて競っている中で、櫻井翔さんがNEWS ZEROに出続けていることは、本当に喜ばしいことだ。私は残念ながらファンではないが、若い人が社会に関心を持つことへのきっかけになるし、影響が大きいと思うからだ。

芸能人で、社会に斬りこむタイプの方がいないわけではなく、太田光さん、田村淳さんなどが思い浮かぶ。が、少数派であることに変わりない。櫻井くんに政治的スタンスを取ってほしいということではなく、自分が関心をもっている出来事に、政治(もしくは行政もしくは企業、主体は何でもいい)がどうアプローチしているのかを、知っていてほしいと思うからだ。

これとよく比較するのがアメリカ。テイラー・スウィフトのミュージック・アワードでの有権者登録呼びかけや、10月8日のインスタグラム投稿が話題になった。彼女が政治的な内容を公にするのは初めてという(出展)。

トランプ政権に変わった時、メリル・ストリープとトム・ハンクスが意気投合して『ペンタゴン・ペーパーズ』に出演したのも記憶に新しいが、アメリカではセレブが自らの政治的スタンスを公表することも珍しくない。

テイラー・スウィフトは2014年、自分の額曲がSportifyで無料提供されることに反対したり(出展)、セクハラに対して賠償金1ドルで訴訟を起こす(出展)など、芯のあるアーティストだ。

https://www.instagram.com/p/BopoXpYnCes/

今回のインスタグラムも、彼女の呼びかけはこうだ。「まずは登録して

特定の政党を支持して、ということではなく、関心を持ち、意見表明できる状態を作ろう、という呼びかけだ。愛の反対は無関心だと言われるように、関心がないものに愛は向けられない。日本でも、例えば櫻井くんを入口とした先に、住みやすい世界が広がればと思う。

 

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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