『メイ・ディセンバー ゆれる真実』

こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!

私の大好きなジュリアン・ムーアナタリー・ポートマンが出演した、『メイ・ディセンバー ゆれる真実』(2023)。トッド・ヘインズ監督は、少し古いですが『ベルベット・ゴールドマイン』(1998)『キャロル』(2015)で知っていました。

『メイ・ディセンバー ゆれる真実』へのひと言

偏見よりも、本人になりきるのが女優。

本作は、36歳と13歳が男女の関係になった20数年後、ある女優が演技の目的で本人たちに取材する様子を描いています。

他責、自責。当事者にしか分からない感情もあれば、周囲の憶測、本人たちに伝えないこと、噂、いろいろあります。

しかし、エンディングがこの現状に対する救済だと思うのです。

観客も振り回されますので、グルングルンしますが、ぜひ最後まで見て救われてください。

メークアップするシーンも、最高です!

Vネックとノースリ

あー、アメリカンだなー、と思えるのが、本作のファッションでした。私もアメリカ暮らしをしていた時のことを、思い出しました。

主演の二人(ムーアとポートマン)の髪の毛、ボサボサです。大して手入れをしていません。それに比べると、日本人女性は、普段からきれいにカールしていたりしていて、スゴい!

そして、夏のスタイルといえばドレス(ワンピース)です。定番はバストへと切り込むVネック、そしてノースリーブ。私は骨格診断ナチュラルなので、Vネックが超絶似合いません。腕を出すのもできません。

二の腕がどんなに太かろうと、その装いをするのがアメリカン! 安直なフェミニンさでこの格好をすると、蒸し暑い夏を感じます。

韓国ルーツの大谷くん

このメイ・ディセンバー事件は実話を脚色しています。加害者となった女性は2020年に他界されています。

実話の方が生々しいと思ったのは、女性が教師だったこと(当時34歳)、男児は8歳の時にすでに女性教師の担任であり、関係を持ったのが6年生(当時12歳)だったことです。

ジャニーさん並みのブラック事件!

本作では、13歳で恋愛の対象となった男児が、20年経過して30代になりました。演じたチャールズ・メルトンは、まるで大谷選手のようなベビーフェイス。彼自身、お母様が韓国にルーツを持つそうです。

実話では、サモア系の男児だったそうです。

アメリカがすごいのは、こういう性犯罪者に対する吊し上げです。1997年の事件に対して、2020年に女性実名のタイトルで、ドラマ化されました。

「To Catch a Predator」というアメリカのリアリティ・ショーをご存じの方もいらっしゃると思います。警察が囮を仕掛け、未成年への性犯罪を企む人たちを摘発する番組です。これを逃れようとして自殺者が出たことから、一時番組はお休みしていましたが、2023年に復活したとのこと。

ここまできたらtrue loveだったと信じたいですが、お二人は2017年に離婚していることもまた、モヤモヤが残るのでした。

今日はこの辺で。

https://happinet-phantom.com/maydecember

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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