アクションがコメディに!『キングスマン』

こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!

本日は旧作。『キングスマン』(2015)が未見だったので、予習してから『ARGYLLE/アーガイル』(2024)に行ったのですが、結果大正解。

マシュー・ヴォーン監督は素晴らしいですね。教科書的なブロックバスターが作れる人です。「大衆向けの映画はつまらない」もしくは「玄人向けの映画は堅苦しい」という思い込みを、覆してくれます。

『キングスマン』へのひと言

重力を無視するとコメディになる。

キングスマン』は、「世界中の人が凶暴になり戦い合うことで、世界の人口減と調和を図る」というある大富豪の策略を阻止しようとするものです。

この大富豪はアメリカ人代表でもあるサミュエル・L・ジャクソンが楽しそうに演じています。人と人が組み合って投げ飛ばされたり、吹き飛ばされたり、八つ裂きにされたりと見るも無惨ですが、すべてフェイクだと分かる動き。

それ以外にも、エージェントが敵を倒していきますが、人が宙で2回転したり、この辺りもすべて幻想の世界。

やはり地球上に生きている限りは重力の影響を受ける私たちですから、それを度外視する動きはギャグなんですよね。

この重力無視の流れは、『アーガイル』にも受け継がれており、面白かったです。

イギリスへの憧れ

世界中の人が、一度はイギリスという国に憧れた経験があるでしょう。イギリスのエージェントですから、体に合ったスーツを着て、長傘を持ち、ブリティッシュ・アクセントで話す。

若き主人公エグジーが「J.B.」の略を聞かれて、ジェイムス・ボンドと思いきや「ジャック・バウアー」と答えるナイスギャグもありました。

エグジーを演じたタロン・エガートンは、映画初出演でよい作品を引き当てたと思います。そこに親世代のコリン・ファース、祖父母世代のマイケル・ケイン、優秀な執事っぽいマーク・ストロングとイギリス人固め。個性派俳優が揃う層の厚さが売りでしょう。

もちろん監督もイギリス人なので、イギリスの英知と秀才が揃っての作品が羨ましい。遅ればせながら、続編も見ていきます。


Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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