そろそろ若返りの限界か、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』

こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです! 今回700投稿記念、読者の皆さまありがとうございます!

今夏の大作の一つと言えば、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』。200円増でドルビーサウンドで観てきました!シリーズ7作目です。

第1作は1996年、今から27年前で監督はなんとブライアン・デ・パルマ(『キャリー』『アンタッチャブル』)。2作目は2000年で監督はジョン・ウー(『男たちの挽歌』『フェイス/オフ』)。こんなふうに、映画好きの人なら「なんか観てみたいかも」と思わせるようなアクション映画として進化してきたと思います。第5作目からはクリストファー・マッカリー監督とのことで、なんと『ユージュアル・サスペクツ』(1995)脚本の人。

では、ひと言に進んでまいります。

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』へのひと言

作られた、トムの若さ。

本編上映の前に、マッカリー監督と主演のトムの話す映像が、予告として流れました。それがこちら。

この時のトムの顔のしわを見て少し安心し、「あー、普通の61歳だ」と思ったものです。オーラを消されたこの状態で、飛行機の隣に座っていても、トム・クルーズだと気づかないかもしれません。

トム・クルーズは美容への関心が高いことで知られていますし、たまにヒアルロン酸注射を打って浮腫んだ顔なども撮られています。CGによりシワを消すこともできますが、若さへの弛まぬ努力を続けているだろうトムを、ひしひしと感じました。

私の予想では、続編であるパート2を撮影した上で、アクションは卒業するのではないかなと思います。

イーサン・ハント1人に女性3人のバランス

トムが扮するイーサン・ハントに見合う女性は、今回3人出てきました。スリを働くなどのチンピラ行為を続けていたグレース(ヘイリー・アトウェル)、除籍されたスパイのイルサ(レベッカ・ファーガソン)、そして令嬢アラーナを演じるヴァネッサ・カービーです。007シリーズなどでは、ボンド・ガールと言っていわゆるヒロインが出てきましたが、こうやって3分の1ずつ出番をシェアするのもいいなと思いました。

そして、栗山千明と見間違うかのような振る舞いを見せたのが、フランスの俳優ポム・クレメンティエフです。お母様が韓国人とのことで、アジアを代表してくれました。英語が得意でなかったのか、セリフが少なかったのが少し残念でした。監督は、『キル・ビル』から着想を得たものと思います!

クレジットに見つけたお名前

エンドクレジットでは、クルーやキャストのご家族など近しい方が他界された時、メッセージを出すことがあります。今回は、サムナー・レッドストーン氏(Sumner Redstone)に対して言及されていました。

サムナー・レッドストーン氏が創業したバイアコムは、映画大手パラマウント・ピクチャーズを傘下に収め、さらにCBSを買収します。2020年に97歳で逝去され、その直後に『M:I/デッドレコニング』の撮影が始まったとのことです。

サムナー・レッドストーン氏は、2005年にトム・クルーズが「オプラ・ウィンフリー・ショー」で奇抜な行動をしたことや、この頃からの宗教団体サイエントロジーとの関わりなどから、トムをパラマウントのイメージに合わないとして、遠ざけるようになります。ビジネスではそんな厳しい関係もあった二人でしたが、同時代を生きたリスペクトとして、a friend and film lover の表現が送られたようです。

最後に、テーマソングの話。この曲、何度聴いても高揚感があっていいなと思うのですが、もともとはテレビドラマ『スパイ大作戦』(Mission: Impossible)のテーマ曲です。5拍子なのがユニークですね。

公式サイト:https://missionimpossible.jp/

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Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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