人は迷う生き物… 『ジェーンとシャルロット』

こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!

ジェーン・バーキンが亡くなったのが2023年7月。『ジェーンとシャルロット』(2021)日本公開の直前だったと思います。May her soul rest in peace.

言うまでもなく、ジェーン・バーキンの娘が、シャルロット・ゲンズブールで、娘が監督として母を撮った作品ということになります。原題が “Jane par Charlotte”、訳すと「シャルロットによるジェーン』となります。

『ジェーンとシャルロット』へのひと言

バーキンですら、後悔。

一般人から見ると、こんなに人気で、みんなの憧れ、世界中で愛されているバーキンなのですが、人生で後悔していることも率直に話します。

これを聞くと、美や富や名声は、人の幸せとイコールではないということが、わかります。

こういった後悔がバーキンを人間味のある、親近感ある存在にしている、という見方もある。しかし、「バーキンがそうなら私が後悔するのも仕方ない」という慰めになるとしたら、私は異論を唱えたい。バーキンは自由な人生を生きましたが、ご自分の制限をもっと解放したならば、さらに輝く人生を送ったかもしれないと思うからです。幸せは本当に主観的だなと思います。

バーキンの骨格診断

70歳を超えてゆったりとした衣装で登場するバーキンですが、体型が大きく変わったりはなさそうです。モデルとしてなんでも着こなしたと思いますが、骨格診断で見ると、私と同じナチュラル体型ではないでしょうか。ナチュラルで必ず出てくるのが天海祐希さんですが、バーキンも手首や足首に骨っぽさが強調され、作品中ではオーバーサイズの服を着ていることが多いです。せっかくなので、バーキンの晩年のファッションは参考にしようと思います。

ドキュメンタリーでちょうどいい

私は、通常予習ゼロで映画を観に行きます。今回は、もちろんエルメスのバッグ「バーキン」のことも、セルジュ・ゲンズブールのことも知っていましたが、そもそもバーキンがイギリス人ということすら忘れていました。ジェーンですから、名前からして分かりそうなものですが。

そして3人の男性と婚姻関係にありました。音楽家のジョン・バリー、作曲家のセルジュ・ゲンズブール、映画監督ジャック・ドワイヨン。すべて業界の大物です。そして一人ずつ子どもを授かっている。もちろんモテたというのもあるし、時期が重なっていることはありませんが、3度結婚する人は少数派ですよね。

つまり、バーキンの人生自体が、架空のお話とも思えるくらい非日常ですので、彼女の人生をフィクション映画として捉えても十分通用するなと感じた、ドキュメンタリーでした。

娘が撮ることによって、よい表情が撮れたというのもあるでしょう。いや、でもモデルだったからもうカメラは慣れっこかな。

ジェーン・バーキンさん、多くの人に愛と力をもたらした人でした。

公式サイト:https://www.reallylikefilms.com/janeandcharlotte

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Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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