『キングダム』『キングダム Ⅱ』の名優を偲ぶ

こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!

ラース・フォン・トリアー監督の『キングダム』シリーズ。1994年、1997年と、時を経て2022年の公開となりました。日本に配給してくださった会社、上映してくださった劇場にも感謝です!

本来は1→2→3の順で観たかったのですが、スケジュールの都合で3→1→2となりました。1と2は、2が公開された時にセットで見ています。

公式サイトでは「出演者が複数亡くなったことを期に、第2シーズンで制作は中止、未完のまま」だったことが記されています。

ということで、今日はひと言ではなくトリビア的なまとめをしたいと思います。

ヘルマー医師(主役)を演じたエルンスト・フーゴ・イエアゴー氏。1998年に他界されました。

https://twitter.com/LvT_Films/status/1694285563954925730/photo/1

彼の演じるヘルマー医師は、隣国のスウェーデン人。デンマーク嫌いで、”danskjävlar!”(デンマーク人の馬鹿野郎ども!みたいな感じ)と叫ぶシーンが有名です。このモノローグがすごい。

ヘルマー医師の場合は、頬から首にかけての脂肪のたるみ具合など、とにかく風貌にインパクトありです。敬意を表して言うならば、人相師が占断したら悪いことを言ってくるに違いありません!

そして降霊が得意なドルッセ夫人を演じたキルステン・ロルフェス氏は、2000年に他界。

デンマークも王国ですが、キングダム出演前の1990年に受勲していますので、すでに国民的女優だったことが分かります。若き頃の写真はこんな感じ。

https://mubi.com/en/cast/kirsten-rolffes

ラース監督の「悪だくみ」で変わったおばあさんの役を当てたのではないでしょうか?

ドルッセ夫人の息子役イェンス・オッキング氏は、2018年に他界しています。1997年のシリーズ2の後、1999年(60歳)で欧州議会入りされました(プロフィールはこちら)。

そして、劇中でがん細胞の研究をしていたボンド医師がバール・オーヴェ氏です。ボンド医師もまったくクレイジーでした。オーヴェ氏はノルウェー生まれでデンマークで活躍、2017年他界。

https://mubi.com/en/cast/baard-owe

メスゴー医師長を務めていたのが、ホルガー・ユール・ハンセン氏。息子のモッゲに甘く、ヘルマー医師へも甘い採点を依頼していました。2013年に他界。

https://www.dfi.dk/viden-om-film/filmdatabasen/person/holger-juul-hansen

このメスゴー医師長とドルッセ夫人は、1970年代の「Matador」(マタドール)というテレビドラマで共演していました。昔を知るファンにも『キングダム』が懐かしい映像となったはずです。

ヘルマー医師とドルッセ夫人の逝去後、シリーズ3作目の判断がつかないとなったことが、容易に見て取れます。一方で、2022年の作品に出演が可能だった俳優や、親子出演できた俳優もおり、ファンとして一緒に時を過ごしたありがたみも感じました。

せっかくのテレビドラマシリーズなので、今後はエピソード単位で配信されることを希望しています。

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Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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