スターの星読み(号外):アントニオ猪木さん
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こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!
小さい頃からのヒーローだったアントニオ猪木さんが旅立たれました(2022年10月1日)。プロレス時代も好きだったし、国会議員時代も(政治のことは分かりませんが)行動力がずば抜けていたと思います。今日は、ハリウッドスターではなくスターなのですが、ぜひ大好きな猪木さんの出生図を読みたいと思います。
猪木さんは、1943年2月20日、横浜市生まれ。出生時間がわかりませんので、ハウス情報はありません。
この日の太陽は、うお座に入ったばかり。まさに「人々を夢の世界にいざなう」が天命ですね。水というのは人の感情を扱いますから、エンタメ業界とも相性バッチリです。
月を見ていきましょう。猪木さんの月はしし座(午前生まれ)もしくはおとめ座(午後生まれ)なのですが、イメージからはしし座の印象が強いでしょうか。情熱的で、燃えたぎるまさに「闘魂」です。一方で月おとめ座の場合は、緻密で繊細な面も表します。月が太陽と180度の関係なので、公の自分とプライベートの自分は正反対の要素があったことを意味しますが、いずれにしても自分の魂を燃やすように、もしくは細かく計画した上で、大衆に夢を届けたというのが彼の人生でした。
他の惑星も見事にアスペクトを組んでいるので、読んでいきましょう。まずはみずがめ座水星、てんびん座海王星、ふたご座土星・天王星の三角形(トライン)です。風の星座で学びやコミュニケーションを司るので、みずがめ座水星は独創的なコミュニケーションや未来志向、てんびん座海王星は相手を包み込んで一体化させてしまう力があります。そしてふたご座土星・天王星は、いずれもみずがめ座守護星なので大変強いのですが、情報戦に強く、しかも高い理想とオリジナリティを掲げています。プロレス時代はよく分かりませんが、議員時代に独自のルートで諸外国と親善外交を重ねたことは、このコミュニケーションの上手さがよく出ていたと思います。意外にも、猪木さんのホロスコープではこの風の要素が強く出ていて、ふたご座がシグネチャーサインとなるわけですが、機敏さと社交性は猪木さんのさまざまな要人との交渉力に生かされていたと感じました。
みずがめ座水星としし座冥王星が180度の関係であることは、そうですね、対峙する相手のエネルギーが大きいほど、淡々とクールな戦術で対応するスタイルなのかもしれません。冥王星はゼロかイチかですから、エネルギーを100注いでくる場合もあるわけです。ご自分の中でそのような差が激しかった、そういう濃淡をお持ちだったことも想像されます。みずがめ座としし座は不動宮のため、どちらも粘り強さには長けています。
火星と木星のオポジションも見ていきましょう。火星はやぎ座、木星はかに座、ここでも面白いことが読み取れます。猪木さんはプロレス引退後、社会貢献意識も高く公共の善を意識して活動していた、これはやぎ座の部分です。一方で、金運も含めてお金を生みやすかったのはかに座、つまり仲間を守ること。これはプロレスでチームを率いたり、後輩を育てたり、士気を高めたり、そんなふうに使っていたのではないかと思われます。仲間がやられたらやり返す、戦う、そんな意識に、多くの人が固唾を飲んで試合を見ていたことでしょう。
エレメントで見ると、風の要素が52%、水の要素が26%ですから、プロレスに連想される火の要素は15%のみと、メインではなかったんですね。というか、プロレスに観衆が何を求めていたかというと、闘魂(火)のように見せかけて、共感する、一体化する、という水だったのかもしれません。からだを使う商売なのに地の要素が最も少ないことからも、猪木さんのプロレスはフィジカルではなく、アートだったわけですね。そして引退後は風が司るコミュニケーション力を生かされ、唯一無二のポジションを地位を築き上げることとなります。
同時代を生き、力と元気を分けてもらえたことを、誇りに思います。猪木さん、ありがとうございました。