ハリウッドスターの星読み：ケネス・ブラナー

こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです！ ハリウッドスターの星読みシリーズ、ハリウッドの枠に入れるのは申し訳ないベテラン俳優＆監督の、ケネス・ブラナーさんを読んでみたいと思います。シェイクスピア作品でお馴染み、そして叙勲もされており英国を代表する俳優さんです。

『ベルファスト』（2021）でアカデミー最優秀脚本賞を受賞したことが、最近の話題。直近では『ナイル殺人事件』（2022）も拝見しました。ナイル… は全米公開の2週間後に日本で見られるという、特急プランだったのですね。ハマり役のポアロ、素敵でした。『ベルファスト』は3月25日に公開されたところです。

ブラナーさんは、1960年12月10日16時50分、北アイルランド・ベルファスト生まれ。太陽が6ハウスで、日没まもなくといった感じです。

アセンダントはかに座3度、見た目の雰囲気としてやさしく家庭的な感じ、身内を守ろうとする強い母性のようなものが感じられます。1ハウスに火星もあり、エネルギッシュな感じも併せ持ちます。そして感情を示す月はおとめ座、最多アスペクトでポイントだと思いますが、冥王星とドラゴンヘッドと合（0度）。ここにも相当のエネルギーと、幸運に向かう覚悟を感じます。ご自分が追い求めるものへ妥協をしないこと、そして少し苦手意識や苦労を伴っても、達成することへの欲求が見られます。おとめ座なので隅々まできっちりやりたい、ストイック、と言う感じかな。いい意味で完璧主義なところは、ブラナーさんの監督する作品陣にも現れているのでは。

この月は、1ハウスかに座火星、5ハウスさそり座海王星ともセクスタイル。どの星座も女性性なので、ぐいぐい人の前に立つようなアグレッシブさはないのですが、仲間のためなら戦う！という気持ちや、人とのつながりを何なら夢の中まで楽しむような感覚が、応援しています。

太陽は6ハウスいて座、よいものを目指すためのチームワークを得意とし、海外にもアンテナが向いています。星読みで採用したプラシーダス方式が、緯度の高い場所では少し偏る傾向があるのですが、この6ハウスはさそり座から始まり、いて座がすっぽり収まっているため、お仕事への態度はやはりマニアック、こだわりが際限ない感じがあり、しかしながらブラナーさんを知っている人は、彼の向上心や協調性もよく分かっているのでは、と読み取れます。

IC（イマム・コエリ）がしし座で太陽とトライン、ここに天王星が合のため、自分の足元もエネルギッシュで「俺はやっていく」感もありますが、常に変化を受け入れることにもなりそう。ブラナーさんの場合、職業としても俳優、映画監督、脚本家、プロデューサーと多くの顔を持つため、一つに定まらない感じや、常にユニーク、唯一無二であることなどが、よく現れています。

ブラナーさんの成功を裏付ける星回りとして、7ハウスのやぎ座木星と土星があります。木星は拡大・発展、土星は制限・理想などを指しますが、先ほどのおとめ座の月とゆるくトラインしており、社会的名声を得る、トップに立つ、目標を高く持ち、達人レベルでも決して満足しない、と読めます。それが自然にできていて、しかも周囲にも「ケネス・ブラナーはスゴい」と映っている。土星と火星はオポジション（180度）なのですが、情熱を注ぐ感じはあっても、「評価するのは他人」「社会に認められてなんぼ」という割り切った視点も共存していそうです。

エレメントで行くと、太陽に象徴される火のサインよりも、月に象徴される地のサインの方が、強いんですね。この組み合わせで、物事を前に進める、着手するというエネルギーから、形にする、落ち着かせる、定着させるというエネルギーに変え、成功を掴んでおられる感じがします。もしマイナス点があるとしたら、風のエネルギーが一番少ないので、地のエネルギーの重さ（重厚感）が時代に合わなくなってくる可能性もあります。シェイクスピア俳優と呼ばれるくらい、ブラナーさんの出演作は時代設定も衣装も「重い」感じが、たしかにあるかと。

MC（ミディアム・コエリ）が風のサインであるみずがめ座で、金星がカルミネートしているので、ブラナーさんは愛されキャラを全開にして、精神性の高い活動、テクノロジーを使った活動、平和活動などで活躍されることもとてもよいと思われます。ここにも、ブラナーさんの唯一無二感が現れるでしょう。

やはり大物であることに間違いない。ケネス・ブラナーさんの多才さと、驕らない爽やかさが好きだ！