「ちょうどいい」のコーヒーショップ、フグレン(代々木八幡)

フグレンは、ノルウェー発のコーヒーショップと聞いています。でも絶対そうと見えない外観が、好き。

なんだこの、日本家屋! 大都会でぜいたくな一軒家だし。

鳥の赤い看板が目印で、鳥がノルウェー語で「フグレン」なのだそう。いわゆるオシャレなお店として、若者を中心に支持されています。オープンが2012年とのことで、私もその頃から時折利用しています。

フグレンの特徴は、居心地のよさかな、と。

もちろんコーヒーは美味しいし、適正価格です。500円くらい。

この日はカプチーノに

色々なお客さんがいて、お友だちや彼氏彼女とお話したり、ラップトップを持ち込んで作業したり、それぞれの上質な時間を過ごしています。

混んでいると、なぜか「早く席を空けてくれないかな」よりは、「残念だけど、また来ようか」という気になる。これは、自分の心の余裕ですね。

広すぎず、暗すぎず、背伸びしすぎず、近すぎない。ある程度の規模感に、落ち着く、という感じなのかもしれません。

ネット上の情報では、夜はお酒を出すバーに変わるので、ぎゅうぎゅう詰めの時もあるようです。今はソーシャルディスタンスが保てるよう、座れない席があったり、外のベンチも使えるように。

お友だちの頼んだレモネード(たしか)

フグレンの内装のテーマは「レトロ」らしく(出典はこちら)、もしかしたらノルウェー版「おばあちゃんち」なのかもしれません。

店員さんも親切で、店員というよりお友だちが、普段着でもてなしてくれる感じ。

例えばスターバックスは、店員教育のマニュアルがないことで知られていますが、チェーン店ですから、大体こんな感じ、という接客の質を求められます。フグレンは、私の予想ですが、もっと自由に当人に委ねるフリースタイルではないかな?

ノルウェーには旅をしたことがありますが、そう言えば有名人が歩いていても、誰も騒ぎ立てないカルチャーがありました。「あ、あの人ミュージシャンだよ」と小声で教えてもらいましたが、公人もプライベートでは私人でいられる。そんなふうに、人との距離感や、人を大げさでなく普通に尊重している感じが、絶妙。

ちょっと褒めすぎかしら。

近くに来ると、フグレン寄ろう、そんな気分になってしまいます。

代々木八幡と書いたけれど、実はどの駅からも遠く、だからこそぶらぶら歩いて探してほしいお店。表通りは交通量が多いですが、裏通りは他にも素敵なお店があります。

今見たら、代々木八幡だけでなく浅草にも店舗があり、川崎にはロースターがあるようです。浅草にもぜひ行ってみたいです(ビルなので、おばあちゃんち感がどれだけあるか気になる!)。

フグレンのちょうどよさが、大好きだ!

FUGLEN TOKYO
東京都渋谷区富ヶ谷1-16-11

https://fuglencoffee.jp/

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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