モテキが好きすぎる理由

この投稿は、BGMをフジファブリック「夜明けのBEAT」で突き抜けるように、もしくはHalf-Lifeの「J-POP」でゆるゆると、読んで下さい。

こんにちは、Junkoです!

ダンサーとしての森山未來さんがとても好きなのですが、森山さん、実は俳優としても人気があります。俳優が本業でないのに、すいすいと俳優業をやって見せる多才ぶりは、私の中では少し星野源さん(歌手)ともかぶる感じがあります。

私はテレビ東京の「モテキ」(2010)が本当に優れたドラマだと思っているので、今日はいかに「モテキ」が素晴らしいかについて4つ、語ります。ちなみに、映画の「モテキ」は… ワタシ的にガッカリです。

「モテ期」到来による青春

私は思春期にある主人公が出てくる映画が好きで、それは人が出会いを通してもがきながら成長する感が強いからですが、「モテキ」もまさにそんな作品。主人公、幸世(ゆきよ)は30歳手前の男性。思春期よりは少し大人ですが、人生に迷い、恋愛で驚き、喜び、とまどう姿は見ている人の共感を誘います。

最終回、幸世が自転車で疾走し、やり場のないエネルギーを発散するところに、「〇〇〇のモテキに〇〇〇!」(念のため伏せ字)というスーパーが画面を飾ります。これがまさに、モテキ的体験が普遍なこと、自分や別の誰かにも起こるであろうことを表しています。

もし私自身がモテキの主人公になったら、男の子の1人に森山未來さん、入れますね(禁煙でお願いします)。

オープニングやCM前後でも使われている神輿のシーンで、ワッショイに代えて「好きよ、抱いて、好きよ」という女性たちの掛け声があります。一瞬、尻軽っぽい話に見えるかもしれませんが、ドラマでは恋愛を通じて他人と対峙すること、殻を破ること、人が強くなることなどが、軽快なタッチの中に描かれていると思います。

幸世の心の声がコメンタリー

コメンタリー自体はさほど珍しくない手法ですが、観る者が主人公の心の声を聞きながら物語が進行します。

コメンタリーの挿入を見越しての演技がすごいですよね。現場での撮影は、かなり無言での演技が多かったように想像しますが、より現実に近いのかもしれません。そしてアフレコの作業を通じて、映画に血が通っていくわけです。

第1話はロックフェスの話ですが、「カップルでロックフェスに来てる奴は死ね!死ね!死んでしまえ!」という心の声。無言で佇む幸世が余計みじめに見えます。

さらに、DVD特典として、監督と森山未來さんの作品コメンタリーがあるので、ONにして観るのも楽しいですよ。

4人のちがったタイプの女の子

ここは見ている側も結構楽しいと思うのですが、土井亜紀(フェロモン系)、中柴いつか(ボーイッシュ系)、小宮山夏樹(きれいめOL系)、林田尚子(元ヤンキー系)の4人から幸世が好かれるというのがストーリーです。

見ている人も、自分が付き合うならどの子かな、とか、この子は女の子から見たらなしだけど、男の子からみたらあり、…とか考えるのが楽しいのです。そして4人とも違うからこそ、よさが引き立つ。特にお尻叩きする林田さんサイコー。

私が幸世くんだったら、始めはやっぱり小宮山さんみたいな女の子女の子した感じに、惹かれてしまうと思います。センシュアルに見せてくる土井亜紀タイプはちょっと警戒と思いきや、尽くすタイプですごくいい彼女になる感じで、見る目が問われるところ。いつかちゃんタイプはサバサバし過ぎてて友だちになっちゃいそうだし、林田さんタイプは頭の上がらない先輩で恋愛対象から外れてしまいそうな感じです。

乃木坂でも嵐でもあるように、「誰々がいい」「えー!私は誰々」という会話がはずみますね。

音楽も楽しい

モテキの音楽が好き!という方は多いと思います。私も好きなのですが、残念ながら語れるだけの知識がなく…。大江千里さんとか普通に出てきてスゴイ。

通常は、ドラマや映画の主題歌、挿入歌で構成するアルバムになるかと思うのですが、番組で使った曲のみならず、藤本幸世セレクトのアルバム出しちゃうって、すごくないですか?

モテキ的音楽のススメ Covers for MTK Lovers盤」がお気に入りですが、その中でも一番は、さよならポニーテールがカバーしている『SAY YES』です。

いいことばかり書くと嘘っぽくなるので、私が「モテキ」で残念な点があるとしたら、先に書いた映画です。人としての成長が描かれていなくて、表面的な2時間になっていました。ドラマは30分で12話の計6時間分、幸世が太っていた時代もあり、容姿でない心のぶつかり合いみたいなところが楽しめます。

もう一つは、リリー・フランキーさんのキャスティング。役としてはハマっていましたが、名バイプレーヤーとしてリリーさんばかり起用する日本の映画界(やドラマ界)にちょっとガッカリなのです。いろいろなタイプの役者さんが活躍してほしいなと思っています。

森山未來さんが好きだ!「モテキ」は最高に好きだ!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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