勝手にキャスティング!『パラサイト 半地下の家族』
アカデミー賞受賞の快挙! 『パラサイト 半地下の家族』を見ました(ポン・ジュノ監督)。 感想としては、『万引き家族』の皮肉コメディ版って感じです。 内容はどんでん返しと言いますが、途中までは大体想像ができ、またラストシーンも私には想像できるものでした。上映は132分で、あと20分短くできたんじゃないかと思っています。厳しめ。 で、今回は感想を書くよりは、日本でリメイクした場合の配役を勝手に試みてみ […]
Junko's blog. 映画、ときどき占い。
アカデミー賞受賞の快挙! 『パラサイト 半地下の家族』を見ました(ポン・ジュノ監督)。 感想としては、『万引き家族』の皮肉コメディ版って感じです。 内容はどんでん返しと言いますが、途中までは大体想像ができ、またラストシーンも私には想像できるものでした。上映は132分で、あと20分短くできたんじゃないかと思っています。厳しめ。 で、今回は感想を書くよりは、日本でリメイクした場合の配役を勝手に試みてみ […]
岩井俊二監督の最新作『ラストレター』を見てきました。何とかネタばれにならないよう書きます。 この作品で一番のキーワードは、「二番目」のような気がします。 人生でこういうことないでしょうか。例えば一番注目の的である姉に対する、二番目の妹。例えば一番好きだった人ではなく、二番目に好きだった人と結婚すること(もしくは一番好きだった人に選ばれず、二番手になり下がる)。例えば一番目の妻ではなく、二番目の妻。 […]
これは映画に限った話ではなく、小説や演劇などでもそうだと思うのですが、私の立場からは映画について書きたいと思います。 新鋭の映画監督さんは、世の中にないすごい映画を作ってみせたいと奮起し、ストーリーを練りに練ったりすることがあります。上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』(ブログはこちら)は物語の攻勢が秀逸でした。中堅監督でも、ロウ・イエ監督『シャドウプレイ』(2020年2月公開予定)などは、とに […]
ケン・ローチ監督最新作『家族を想うとき』が12月13日、公開されました。15日の劇場はほぼ満席、彼のコアなファンが来たことと思います。 ケン・ローチ監督は前作『わたしは、ダニエル・ブレイク』を最後に引退する予定だったと聞いていたので、この作品が完成したことは本当に嬉しい限りです。 原題は『Sorry We Missed You』で、直訳すると「会えなくて残念だった」という感じなのですが、途中でその […]
広瀬奈々子監督の新作『つつんで、ひらいて』を、東京フィルメックス2019で見ることができました。一般公開は、12月14日から(イメージフォーラム)です。 本の装幀を手がける菊地信義さんの日常を追う、ドキュメンタリーです。あの俵万智さんの『サラダ記念日』も、菊地さんご担当とのこと。戦前生まれで巨匠級の菊地さんを、 ギリ昭和生まれの新鋭監督が撮ったことが、興味深かったです。関係性は思ったよりも画に出て […]
11月29日、『ドクター・スリープ』 が公開されました。 有楽町でしばらくビジュアルを見ていたのですが、一発で『シャイニング』と分かりました。 どちらもスティーブン・キング原作で、小説『シャイニング』の続編が『ドクター・スリープ』という事実には間違いありません。 別物を決定づけたのは しかし私はキューブリック監督の『シャイニング』(1980)を浴びるほど繰り返し見ています。もちろん、キューブリック […]
アメリカではアカデミー賞の時に人種のバランスが話題になります。スパイク・リー監督は選定する側も選定される側も白人中心主義であることを指摘していますし、2017年に『ラ・ラ・ランド』ではなく『ムーンライト』が最優秀作品賞を受賞した時にも課題が浮き彫りになりました。 一方でジェンダーはどうでしょうか。圧倒的に男性監督や男性の主役が多い映画産業では、まだまだ “女性監督” と形容されてしまったり、ヒロイ […]
クエンティン・タランティーノ監督は1963年生まれ、私より10歳上です。今回の映画の設定は1969年と言うことで、「1969年がこうだったら…」というおとぎ話なのですが、いつものように監督の好きなモノがたっぷり詰まった作品です。 もともと、「ワンス・アポン・ア・タイム…」と言えば、『アメリカ』の方だったんですよ。3時間49分もある1984年の作品で、ロバート・デ・ニーロ主演 […]
書くまでもないのですが、最近TBS「1番だけが知っているSP 洗脳…暗殺…究極の嫉妬…衝撃!世界の恋愛事件簿SP!」再現ドラマで見てしまったため、久しぶりに観てしまいました。マーティン・スコセッシ(スコシーゼ)監督の1976年作品、『タクシー・ドライバー』です。 再現ドラマでは、1981年に起きたレーガン大統領暗殺未遂事件で、犯人が『タクシー・ドライバー』を繰り返し見てジョディ・フォスターのストー […]
ラース・フォン・トリアー監督の最新作。観る必要があるかと聞かれると、多くの人にとっては「ない」かもしれません。監督の創造力を信じていないと、最後まで座っていられない作品です。配給してくれた会社にも感謝しています。 なぜ座っていられないかと言うと、人間の狂気に触れるからです。アメリカで実際にあった連続殺人事件をベースにしており、日常では理解できないシーンが展開されるからです。 ラースのファンとしてぜ […]